iQUE(アイキュー)フィルム


iQUEフィルムとは?

Feature1 iQUEフィルムとは?

iQUEフィルムは、米国の航空・宇宙開発で生まれた電磁波を制御させるフィルムです。
波長が短い部分(UV)は吸収し、眼に見える領域は透過、熱を持つ領域(赤外線)は反射させる光フィルターの機能をもったフィルムです。
また、航空機のウィンドウ用に開発されたことから、フィルム特有の映り込みなどの反射も少なく、視界が良好で、見た目も大変美しいウィンドウ・フィルムです。

Feature2 iQUEフィルム光吸収スペクトル

左図の青線がiQUE73FGを示す光の波長に対する吸収率を示したものになります。
光の波長では一般的には、
 紫外線:10~400nm
可視光線:380~770nm
赤外線:780nm以上
とされていますが、それぞれの領域での堺はそれぞれ重なりとなっています。
iQUE73FGは、紫外線領域では吸収が低く、可視光線(目に見える光)領域では、吸収度(透過)が上がり、赤外線の領域は全領域について吸収が低くなる特徴があります。

ガラスへの熱吸収が少ないということは、フィルムを施工できるガラスの種類も増えるということです。
『網入りガラス』・『熱線反射(吸収)ガラス』・『Low・Eガラス』にも検討が可能となります。もちろん、施工検討前に「ガラス熱割れリスク検討」が必要となります。
※合わせガラスは、技術検討がとても複雑となりますので、ご相談ください。

Feature3 iQUEフィルムの耐候性 内貼り:10年以上、外貼り:5年以上

iQUEフィルムは、金属スパッタリングによりつくられています。
他のウィンドウフィルムが樹脂層中心なのに対して、iQUEフィルムの基材は金属です。
樹脂と比較して金属はUV(紫外線)による劣化が少ないので、他のウィンドウフィルムに比べて耐候性が長くなる傾向になります。

Feature4 iQUEフィルム夏場の効果

iQUE73FGは、熱の原因である赤外線を94%反射、劣化や色褪せの原因である紫外線を99%以上カット、明るい光である可視光線を70%以上透過します。空調負荷の原因となる窓際の床面温度の上昇を押させて、空調の運転の効率化をもたらします。
※iQUE78FG:可視光線透過率78%、紫外線カット率99%、赤外線反射率77%

iQUE73FG(内貼り) 夏場窓際床面での温度変化

iQUE78FG(内貼り) 夏場窓際床面の温度変化

Feature5 冬場の効果

冬場は太陽熱に関係なく、人や事務機器などから熱が放熱されています。これらの熱は放射熱とも呼ばれ、エネルギーとなって空間を直進運動する熱のことです。通常のガラスでは放射熱はガラスを透過し、屋外に放出されてしまいます。
iQUEフィルムが施工してあるガラスの場合、室内の放射熱(赤外線)はガラス面で反射され、室内に留める効果(保温効果)を生みます。普段は捨ててしまっている熱を再利用するだけなので、まさに再生可能なエネルギと言うことになります。
下図では簡単な実験をしてみましょう。

同じ容積の水槽に20Wのクリプトン電球を用いて、水槽内熱を閉じ込めてみました。
フィルムが貼ってある水槽(赤線)は、庫内で輻射熱を留める効果により室温はどんどん上昇するのに対して、フィルムが貼ってない水槽(青線)は、熱がガラスを透過し温度上昇が僅かしかないことがわかります。これは冬場エアコンの立ち上げ時間の短縮などの効果となってあらわれます。

よく聞かれる質問なのですが、
 『iQUEフィルムで窓面を塞いだしまったら、確かに熱の流入は減ると思うが、冬場の窓際の温かさはなくなりますか?』
厳密に言えば、窓際の温かさはなくなりますが、冬場は夏場に比べて、日照時間が圧倒的に短くなります。日射熱による影響される時間が短いので、熱対策は室内から室外に流出する熱をどれだけ減らせるかがカギとなります。

Feature6 光学性能値

%可視光線
透過率
%可視光線
反射率
%日射
透過率
%日射
反射率
%日射
吸収率
日射熱
取得率
遮  蔽
係  数
W/m2K
熱  貫
流  率
%紫外線
カット率
%赤外線
カット率
73FG70.09.035.032.033.00.430.504.999994
73FGX70.08.035.040.025.00.430.495.909994
78FG78.010.051.022.027.00.580.675.059977
53GⅡ53.010.027.032.041.00.390.455.739995
18A OSW18.063.013.064.023.00.200.234.7799nodata
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